文化享受活動をしていてもアウトプットがある程度ないと、意味がないとは言わないものの勿体無い気持ちがある。
自分の思考の整理の意味でも、定期的に記録していきたい。
- 「サイコロジー・オブ・マネー」を読んだ
- 「経済評論家の父から息子への手紙」を読んだ
- 十三機兵防衛圏のオーケストラコンサートに行った
- ガンダム SEED FREEDOM を観た
- ボーはおそれている を観た
- 漫画
- 終わりに
「サイコロジー・オブ・マネー」を読んだ
タイトルの通り、予想に反して精神論に徹頭徹尾の本だった。 主に考え方的な話が本の 9.5 割であり、具体的にどのようにすれば富が増えるかといった手順書的な意味合いを持つ記述は最後の数ページのみという本だったが、むしろそういった精神論を包括的に学びたい人には向いているだろう。
個人的にグッときた話題は「富の比較ゲームに参加してはいけない」「吐くまで食うな」「別のゲームをしているプレイヤーから学んではいけない」「苦しい時は楽観的に、うまくいっているときに悲観的になれ、物事はあなたが感じるよりも上手くいってないし、悪くなってもない(うろ覚え)」ぐらいだろうか。 特に最後の言葉は今後の人生の中で何回も繰り返して思い出したい言葉、仕事で自分が失敗したと思っても、思ったほど失敗しているわけじゃないし、上手く行ってる時は慎重にことを進めるように身を引き締めたい。
今の時期、クオーターライフクライシスであったり、もしくは同じ年代で学校を卒業した仲間たちとライフステージが異なってくることで焦燥感を感じることは無いといえば嘘になるが、あくまでも自分の幸せを追求するために冷静に、身の丈に合った人生を過ごしていきたいと思った。 ということで多分まだ家は買わない。
「経済評論家の父から息子への手紙」を読んだ
山崎元さんの本で投資を正しい方向に軌道修正できたと言っても過言ではないため、少なからず好意を抱いていた矢先での訃報には少しショックを受けた。 この本が実質的な遺書になるため、楽しみにし、読ませていただいた。
感想としては、これまでの筆者の本はメジャーなものしか読んでいなかったのだが、本書はかなり人生論(特に仕事論)に傾いており、これまでの書籍では知り得なかった筆者の考え方が読める点は大変楽しかった。 一方で、筆者はワーカーホリックであることが非常に伝わってくる内容であり、人生を仕事に捧げる上でどう上手く立ち回りお金に困らないようにしながら自分のしたい仕事をするか、という内容で、そもそも仕事をしたくないという人間にとっては耳の痛い(というか興味のない)話になるだろう。 こういった毛色の本が筆者の著書には少なかったので、いつもの筆者を期待して買っている人は肩透かしを喰らいそう。
内容もかなり先鋭的だが、論理的であり納得感はある。ただ、リスクをどこまでどう取るかというのは個々人の判断に委ねられているので、あくまでも参考程度にというところか、投資と同じである。
とはいえ、息子への深い愛であったり、山崎元さんなりの人生の幸福について、また、一部の反省を持ってアクションを求める可愛げのある文体など、やはりもっと筆者に文章を書いて欲しかったと思わせる、哀愁のある一冊だった。
一つだけ気になったのは、子育ては早くせよという割に人生論について子育ての話題が一切挟まれておらず、キャリア構築の話と矛盾を感じるところがあり少しだけ時代錯誤を感じた。もし生きていれば、このあたりの考えが公開されることもあっただろうに、悲しい。
ちなみに最近やたら経済系の本を読んでいるが、普段から読んでいるわけではなく今はそういう気分だから読んでいる
十三機兵防衛圏のオーケストラコンサートに行った
行ってきました。ゲーム音楽のコンサートはなんだかんだ久々で、楽しめた。
結構なマイナーゲームだと思うが、神奈川の辺境のコンサートホールが満席になっており、素直に好きなコンテンツの同好者が沢山いることを知れるのは嬉しい。 恥ずかしながら存じ上げない楽団だったが、非常に複雑な楽曲群にも関わらず非常に上手く仕上げて演奏してくださって、非常に嬉しさがあった。 -(ISOLEUCINE)- はダントツで好きな楽曲で、かつオーケストラ化は非常に難しいと考えられる楽曲だったが、涙が出そうなぐらいかっこよくアレンジされていて、最高でした。CD が発売されるそうなので絶対買います。
ゲーム系コンサートではあるあるだが、オーケストラコンサートでは頑なにシンセサイザーが構成に入らないことが多い、絶対あったほうがかっこいいのに...そんなにもオケにシンセサイザーを入れるのは難しいことなのだろうか。
一方で、どこかで見かけた話だが「いくら電子楽器で音楽を作っても、後世で同じ音で演奏できる環境が残っていないことが多い。アコースティック楽器で演奏できるよう残されたスコアだけが、時を超えて演奏されることができる」というような話を聞いた。 DTM をしている実感として、実際に 10 年前のプロジェクトを開いてもライブラリ管理やPC環境の移行に伴い、そのまま当時の音を再生できるのは結構難しかったりする。もちろんプロは違うと思うが、同じ問題にはいつか直面するだろう。 その観点ではオーケストラに最適化された楽曲として生まれ変わることで、時を超えて愛されるチケットを得たと思えばファンとして嬉しいことである。
ガンダム SEED FREEDOM を観た
かつてこれほどまでに愛をテーマにしながら直球の話の構成で視聴者に訴えたガンダム映画があっただろうか、というのが初回の感想。
SEED ってこういうノリだったよねと言われれば、そうだったような気もする、でも、なんか嬉しかったよね、こういうガンダムも産まれて良いっていう空気感が。実際すごく良かったし清々しかった。。。
こんなに直球にメカのかっこよさを出して、直球にヴィランを倒して、直球で愛の力で石破ラブラブ天驚拳して勝って、でもガンダムらしい登場人物の苦悩があって、みたいな、麻婆あんかけチャーハン、ミニラーメンセット、デザート杏仁豆腐付き、通なオタクくんが好きな水煮牛肉も付けといたよ、的な。お腹いっぱいです。
すでに 2 回観たけどもう一回ぐらい観に行きたいな。シン・アスカ、お前が一番輝いてたよ...。
ボーはおそれている を観た
やっぱりどうしてもアリ・アスターが好き。はじめて何の気なしに「ヘレディタリー/継承」を観た時から、心を奪われている。
Twitter(現X)で散々やばい映画と煽られていたが、感想としては試聴後にジワリジワリと味わいが出てくる良い映画だったし、冒頭のマッドシティだけかなり狂気だが、それ以外は割とマイルドな内容だった。ミッドサマーの方が 5 倍は気狂い映画だと思います。
一方で、「負け犬の気持ちを感じてほしい」という監督のコメントに完全に添えるわけではないものの、何か自分の人生を見返し反省する必要があるような気持ちにはなりました...。 大人になれないこと、恐れて踏み出せないことは人生誰にでもあると思うが、そういったことを全て責められている気持ちになる、そんな映画でした。
相変わらずの監督の独特の感性からくる演出は映像としても非常に迫力というか切れ味があって、やっぱり好き、の気持ちでいっぱいで、満足して映画館を出れました。特にエンドロールの演出ほんまに好き。劇場冷え冷えでしたよ...(褒め言葉)
不条理話が結構好きなので楽しめた。大枠ながら「ゴトーを待ちながら」に通じるところがあるかもしれない。
この映画が好きな人はこちらもおすすめ
映画のメチャクチャ度は圧倒的にこっちの方が高いと思う、前半は眠たいけど
不条理感や試聴後のしんみり感が似てる。「もう終わりにしよう」は実際に「ボーはおそれている」の参考にもされたとかなんとか
同じ系統の和製映画だとこっちになるだろうか。だが上の二つと比べると、映像的にも話的にもレベルが一段変わってしまう感...
漫画
キリいいとこまで読んでるやつ
ニセモノの錬金術師
良かった。定期的に文字が多い異世界物を摂取したい、ここでしか得られない栄養がある。
「僕妻」は 2 巻ほど最新刊を読めてないのだが、この作者はやっぱり好きだなという感じ。
この漫画の単行本化の背景は全く知らないのだが、漫画自体は結構ストックがすでにあるようなのでこのまま単行本で読む予定。続きが楽しみです。 一部読者からは絵柄がどうこう言われてるらしいが、綺麗で可愛い絵だし、僕は好きです。
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション
映画化するし、おやすみプンプン好きだったし、1 ~ 5 巻が無料公開されていたのでまんまと乗せられて全部買って読んだ。 おもろかったが文字が多すぎる、こっちは逆に。
壮大百合物語で SF(少し不思議) 内容だったが、最後まで話が複雑で、分かったようなわからないような感じだったけど、二人が幸せになれば関係ないよねという感じ。 終わらせ方が若干力技だったのが残念。天国大魔境編ももう少し読みたかったな。
主人公たちが若者なこともあって、かなり毒が抜けた内容でありつつ、書きたいこと(?)にフォーカスできているような感じで、モチーフで出てるけどドラえもんを目指してた感を感じます。
劇場版を見に行くかはわからない。漫画でかなり満足したので。 おやすみぷんぷんは蔵書したいと改めて思った(現状蔵書できていない)
この子知りませんか
てぃーろんたろん先生のエロ漫画が好きなのでこちらも買って読んでる。
カスの人間を描くのが上手い。3巻まででもう終わるのかと思いきや謎のミステリー展開になってきて、この広げた風呂敷が回収されるのかがドキドキです。 でも連載しながらエロ漫画も時々出してるので強靭な肉体の持ち主なのかもしれない。先生頑張ってください。
破滅の恋人
絶賛されてそうだったので読んでみたけどよくわからなかった。有識者の解説を求む
終わりに
こうやって書き出すと程々に文化的な生活ができていることがわかるので良いと感じた。 今年は本を沢山読みたいと思っていたので、割と順調な滑り出しになっていて満足感がある。
下記の画像が有名だが、自分がコンテンツを摂取するという体験も、アウトプットがない限り個人に完結してしまっていて、私の中で言語化できない不満がある。
デカい買い物をする時は心に石田ゆり子を召喚するとだいたい決心がつく pic.twitter.com/oj0IGVtOxg
— Akkkkpy (@akkkkpy) 2020年12月12日
そういったアウトプットの練習をするためにこのブログを書き始めたのは良かった。でもあまり力を入れて書くのも億劫で面倒になるので、いったんはこれぐらいの粒度としたい。 少しずつこういった自分の決めた目標を達成していくことで、自尊心が培われるって、それ一番言われてるから。
今後も楽しく生きていきたい。