世間は NISA で沸いてますし、オルカン推しの声が大きいかと思いますし、実際にオルカンも一番売れてるらしいですね。
オルカンの素晴らしさを語る人々は多数いますが、他の投資方法がオルカンと比べてどうなのか、理論的に語る話は多数あれど、実感が沸かず「自分ならうまくやれる」と思っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では私の個人的な投資失敗遍歴を紹介し、その失敗から皆さんのオルカン一択への気持ちを強めていただけるとありがたいです。
投資デビュー
ゆうちょ銀行でお年玉を使って、行員の言うままに円奏会を買っていた気がします。
たまたま相場が良くて、1年ぐらい運用して、ごくわずかなプラスで手放せました。上記のファンドは皆さんは絶対に買わないことをお勧めします。
当時は本当に何もわかっていませんでしたが、この経験から寝ているだけでお金が増える経験を得ることができ、投資への興味が湧いたのでその点は感謝しています。
テーマ別投資
テーマ別投資をやっていたことがありました。
具体的には全固体電池とフィンテックに分類されたそれぞれ10社合計20社に、単位未満株で投資するというものでした。 確か 3 年ぐらいは保有していたと思います。
個別株をもつ体験として、優待が届いたり配当金のお手紙だったり、株主総会の案内がくるという体験は、自分が株主になったことを強く体験できて良かったです。こち亀の株主回がめっちゃ好きだったので、漫画をリアルで体験できて良かった。
一方で、単位未満株だと配当金は本当に微々たるもの(100円未満とか)で、当時は郵便局に配当を受け取りに行ったりもしていて大変面倒でした。会社から見ても、明らかに配当金より配当金通知の手紙の配送コストの方が高かったと思います。
結局、いくつかの銘柄は買値の 30% ぐらいに値下がりしたり、上場が廃止されたりしました。 いくつかの株は上昇し、一時2倍をつけるものもありましたが、テーマ株の合計としては元本より若干のマイナスのまま推移していました。
結局、現金が必要になり全て手放しましたが、最終損益としてはマイナスだったと思います。 この経験で直近数年の業界を見通して株価を予想し買うといったことは無理だということが理解できました。
ロボアド投資
運用が下手くそなのでロボアド投資にすれば、資産クラスの異なる複数の投資対象に最適な戦略で自動で投資、リバランスができ楽だなと思い、当時は新進気鋭の WealthNavi をリスク許容度最大で始めました(おそらくほぼ最初期ユーザーです)。
WealthNavi はそれぞれの資産クラスがどのように価格推移していくかや、配当先の銘柄などを知る機会を与えてくれました。 特に、コロナ禍など相場が荒れた際に、金が実際に値上がりしポートフォリオの値下がりをある程度防衛してくれている様などを実際に自分の資産として確認できたことはとても良かったと思います。また、もし別の資産クラスを買いたい場合は、どういった ETF を買えば良いかわかったという点でも良かったです。
一方で、手数料が高いこと、後から見てみると実は得られている利益がオルカンと大して差がないことから、投資についてある程度詳しくなった今、ロボアドをあえて選ぶ理由がわからなくなりました。 基本的には、投資家が自分でコントロールできる数少ない投資の要素として手数料をなるべく下げるというのが推奨されており、これにも納得しているため、1% という手数料はいささか高すぎると思います。
こういった観点から、長期投資においてはやはり手数料の安さが重要である点を理解できました。
WealthNavi は投資としてはお勧めしませんが、今の時代感があって面白いので、面白さを体験したい人にはお勧めです。
高配当株投資
FIRE が最初に流行り出した頃自分でもいろいろ調べていた中で、高配当株投資に出会いました。
いくつか Youtube の動画などを見た後に、結局 VYM を少し買ってみました。
VYM によって、実際にバンガード社の ETF を直に買うという経験をできて、その点は非常に良かったです。また、ドル配当金が四半期ごとに入ってくる体験をできたのも良かったです。
一方で、若者が投資できる金額で配当金と言っても、たかが知れてるので大して旨みはありません。例えば 10 万円投資して 4% 配当で返ってきたとして、税引後は大体 3%、つまり 3000 円ぐらいです。これいる? また、米国 ETF は配当が二重課税されるので、取り分も減って確定申告が必要だったりと全体的に面倒です。 大した金額でもないのでこの手続きをする時間をもっと有意義なことに使った方がいいと思います。
結論として、面倒だし大富豪でもないと配当金を得られる喜びは大したことないので、お勧めしません。
個別株投資
一攫千金を目指して個別株を買ったこともありました。 一時期 2 倍をつけていたこともありましたが現在は 30 % ぐらいの利益でしょうか。正直オルカンの方が安定的に右肩上がりの傾向で値動き幅も小さく、心理負担的にもパフォーマンス的にも良いと思います。
個別株投資は超ロングスパンで考えて持っており、かつ自分が握力を発揮できるほど惚れ込んでいる会社じゃないと成り立たないと言うことがわかりました。
現在は株主優待目的で一社、超ロングスパンを見据えた一社の合計 2 社しか持っていません。ちなみにどちらもインデックス指数に組み込まれているので、多分個別で持っている意味はあまりなく完全に趣味です。
その他の高リスク投資
私は心臓が小さいのでレバレッジや信用取引、FX や暗号通貨などは向いてません。よって興味も無いしやりません。 FX 戦士くるみちゃんやカイジは好きです。
じゃあ何を買っているのか
現在は eMAXIS Slim オールカントリーしか買っていません。
今後、ドルを取得する機会があれば、NISA が埋まった後は VT に投資すると思います。
なぜこれが良いかは死ぬほど語られているので割愛します。調べるのが面倒な人は私に聞いてもらっても大丈夫です。下記の記事を読んでもらっても良いかも知れません。
株主優待目的、もしくは趣味性が異常に高いファン株を除いて、今後の人生で個別株を買うことはないと思います。
まとめ
これまで書いたとおり、素人が低リスクで手が出せるものは大体試してみて、そのいずれもオルカンを超えるパフォーマンスを示さないことを実感してきました。 ぜひ皆さんはこれらを実感する前にオルカン一択で投資することをお勧めします。